産業医が解説!更年期症状への対処法と企業ができる支援とは – 後編 -《医師に聞くウェルビーイング健康ナビ》

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産業医が解説!更年期症状への対処法と企業ができる支援とは – 前編 –

更年期症状がある場合は婦人科受診を検討しましょう

更年期症状は「年齢だから仕方がない」と我慢されることが少なくありません。
しかし、更年期障害は治療によって改善が期待できる疾患です。

症状によっては、

  • 婦人科
  • 更年期外来
  • 女性外来

への受診をおすすめします。
産業医面談でも、「もっと早く受診すればよかった」という声をよく耳にします。

更年期障害の主な治療法

ホルモン補充療法(HRT)

更年期障害の代表的な治療法です。減少した女性ホルモンを補うことで、

  • ホットフラッシュ
  • 発汗
  • 不眠

などの改善が期待できます。

厚生労働省の女性健康支援情報でも、更年期症状に対する有効な治療法として紹介されています。

漢方薬

漢方薬は症状や体質に合わせて処方されます。

代表的なものとして

  • 加味逍遙散
  • 当帰芍薬散
  • 桂枝茯苓丸

などがあります。

比較的取り入れやすい治療法です。

向精神薬

不安や抑うつ症状が強い場合には、

  • 抗不安薬
  • 抗うつ薬

が使用されることもあります。

精神科や心療内科との連携が必要になる場合があります。

職場で更年期を抱える女性は少なくない

現在の日本では女性の就業率が高まり、40代後半から50代の女性社員が企業の中核人材として活躍しています。特に

  • 管理職
  • 専門職
  • ベテラン社員

が更年期世代に該当するケースが増えています。

企業にとって更年期支援は、個人の健康問題ではなく、人材戦略の一環として考える必要があります。

管理職が知っておくべき更年期支援

更年期について管理職が理解することは重要です。しかし、医学的な診断を行う必要はありません。
大切なのは、「理解する姿勢」です。

避けたい対応

  • 気の持ちようだ
  • 年齢だから仕方ない
  • みんな我慢している

このような言葉は本人を傷つける可能性があります。

推奨される対応

  • 最近体調はいかがですか
  • 業務量は適切ですか
  • 困っていることはありますか

まずは話を聞くことが重要です。

企業ができる支援策10選

① 更年期セミナーの実施

正しい知識を身につけることで、本人だけでなく周囲の理解も進みます。

② 管理職研修

管理職が更年期を理解することで、職場全体の支援力が向上します。

③ 女性健康相談窓口

気軽に相談できる環境を整備します。

④ 女性産業医の活用

相談のハードルを下げる効果があります。

⑤ 保健師面談

継続的なフォローにつながります。

⑥ 在宅勤務制度

通勤負担を軽減できます。

⑦ フレックスタイム制度

体調に合わせた働き方が可能になります。

⑧ 時間単位休暇

短時間の休養や受診に活用できます。

⑨ 婦人科受診支援

受診を促進する制度づくりが重要です。

⑩ 健康経営施策との連携

企業全体の健康支援施策に組み込むことが重要です。

女性産業医を活用するメリット

更年期症状は非常にデリケートな相談内容です。そのため、女性産業医を希望する女性社員も少なくありません。

相談しやすい

同じ女性として理解を得やすいと感じる方が多くいます。

受診につながりやすい

早期受診により症状改善が期待できます。

離職防止につながる

相談先があることで安心して働き続けられます。

健康経営における更年期支援

近年、健康経営では女性特有の健康課題への対応が重視されています。

更年期支援は、

  • 健康経営優良法人認定
  • 女性活躍推進
  • 人的資本経営

にも関連する重要テーマです。

更年期支援が企業にもたらす効果

生産性向上

症状改善によって業務効率向上が期待できます。

離職防止

経験豊富な人材の流出防止につながります。

エンゲージメント向上

従業員満足度向上が期待できます。

採用力向上

女性が働きやすい企業として評価されます。

よくある質問(FAQ)

更年期は何歳から始まりますか?

一般的には45~55歳頃です。

更年期は全員に起こりますか?

誰にでも起こる自然な変化です。

ただし症状の程度には個人差があります。

更年期障害は治療できますか?

治療によって改善が期待できます。

ホルモン補充療法は安全ですか?

医師がリスクとベネフィットを評価して実施します。

男性にも更年期はありますか?

男性更年期(LOH症候群)が存在します。

更年期で休職することはありますか?

重症例ではあります。

更年期とうつ病は違いますか?

異なります。

ただし症状が似ているため専門医の診断が重要です。

更年期症状で集中できません

まず婦人科へ相談しましょう。

治療で改善する場合があります。

会社に相談したほうが良いですか?

業務に支障がある場合は相談をおすすめします。

企業は何から始めればよいですか?

まずは管理職研修と相談窓口整備がおすすめです。

出典

【医師の視点から】更年期症状で悩んでいる方へ 

更年期は誰にでも訪れる人生の自然な変化です。しかし、

  • ホットフラッシュ
  • 不眠
  • 集中力低下
  • 抑うつ

などによって仕事に大きな影響を与えることがあります。
我慢するのではなく、

  • 婦人科受診
  • セルフケア
  • 職場の支援

を活用することが大切です。

企業にとっても更年期支援は、福利厚生ではなく人的資本経営の重要施策です。
働きやすい環境づくりを進めることで、生産性向上と人材定着につながります。

▼前編もご覧ください
産業医が解説!更年期症状への対処法と企業ができる支援とは – 前編 –

もちづき内科クリニック 院長 望月香織

平成6年、東海大学医学部医学科卒業。東海大学附属病院の研修医修了後、消化器内科に入局する。
東海大学消化器内科研究員を経て平成19年より4年間、海外留学を経験(パリ大学フランス語文明講座上級クラス卒業)。

在仏中、在フランス留学生協会、海外傷害保険会社などで在仏駐在員、留学生への「健康・生活相談」をはじめとしたサポートを行う。

帰国後、公立病院内科部長、クリニック院長として内科診療、健診、人間ドックなどの臨床に従事。また海外渡航医療専門クリニックにて経験を積む。
2004年より、産業医活動を開始。大手メーカー主任産業医をはじめ金融、運輸、広告、製薬、外資系企業など多くの企業の産業医を経験。
平成29年8月、もちづき内科クリニック開院。

もちづき内科クリニック

施設紹介

もちづき内科クリニックは、戸越公園駅より徒歩約3分、品川区にある内科・アレルギー科のクリニックです。
皆さまの「かかりつけ医」として、女性医師が丁寧でわかりやすい説明と、女性目線のやさしい診療を心がけています。

平日にお忙しい方にも通っていただきやすいよう土日診療も行っており、週末の各種健康診断や雇入時健康診断も可能です。

一般内科をはじめ、花粉症などのアレルギー疾患、生活習慣病(糖尿病・高血圧・高脂血症など)、不整脈、便秘など、幅広いお悩みに対応しています。
またビタミン注射や疲労回復点滴などの自由診療も行っております。いま話題のNMN点滴のお取り扱いもございますので、お気軽にお問合せください。

施設名 もちづき内科クリニック
診療科目 内科、アレルギー科
電話番号 03-6426-2711
所在地 〒142-0041 東京都品川区戸越4-9-12 アビタシオン戸越
ホームページ https://mochizuki-medical.co.jp/

診療案内

9:00 – 13:00
15:00 – 19:00 ※1 ※2

※1 土曜PM:14:30 – 18:00
※2 日曜AM:14:00まで(午後休診)
休 診 日 :月、火、祝、金AM

アクセス

<最寄り駅>
・東急大井町線「戸越公園」駅から 徒歩約3分
・都営浅草線「戸越」駅から 徒歩約9分
・東急池上線「荏原中延駅」から 徒歩約12分

 


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